オンラインカジノは、インターネットを通じてプレイヤーに楽しいゲーム体験を提供しています。
しかし、過去には突然のサイト運営停止や、勝利金等の資金を引き出せないままでのサイト閉鎖など、元から「詐欺目的ではなかったのか・・・」と疑うような事例があったのも事実です。
しかし現実のところ、そうした当初からの「詐欺目的のサイト閉鎖」などは、本当に「稀なこと」です。
サイト閉鎖の目的が詐欺目当てであることは、ほぼ「ない」と言っても良いでしょう。
実際には運営会社の「経営状況」や「規制の変更」、或いは「合併吸収」による変更など、さまざまな理由でオンラインカジノが閉鎖や日本市場からの撤退をすることが主になります。
今回は、そんなカジノ側の閉鎖や撤退の実態やその背景について考えると共に、プレイヤーとしての私達が「何に気をつけてカジノを楽しむべきか?」「急な閉鎖に気づく為のチェックポイントは何か?」「閉鎖への対応はどうするか?」など、その実情や注意点について、初心者でも分かるように解説していきます。
オンラインカジノが閉鎖や撤退をする理由
オンラインカジノが、そのサービスを終了するには「閉鎖」と「撤退」の形があります。
違いとすれば、「閉鎖」はオンラインカジノの運営業者がカジノの事業活動を完全に停止し、プレイヤーがこれ以上プレイすることができなくなる状況を指します。
最近の閉鎖カジノの代表的なものでは、「ギャンボラ」や「まね吉」などがあります。
一方で、「撤退」はオンラインカジノが特定の市場や国から撤退して、その地域のプレイヤーにサービスを提供しなくなることを指します。
※日本市場を撤退しても、他国では引き続きサービスを提供しているカジノもあります。
市場を撤退したカジノは、特定の地域のプレイヤーに対してはアクセスを制限することが一般的ですが、最近の撤退カジノの代表的なもので言えば、「デュエルズカジノ」や「カシノカジノ」、「パディパワー」などがありますね。
この「閉鎖」と「撤退」の違いを理解しておくことで、オンラインカジノプレイヤーは適切な対応を取ることができます。
オンラインカジノが潰れるには、色々な理由があります。
まずは、その理由を見ていきましょう。
経営状況の悪化
オンラインカジノの経営状況が悪化する背景には、さまざまな要因があります。
取得ライセンス期限が切れて、そのまま別ライセンスの取得ができずに強制的に閉鎖となる場合もありますが、そうした場合は稀なケースであると言えるでしょう。
最も一般的な閉鎖に繋がる、「経営状況の悪化内容」について、例示してお話しします。
激しい競争
オンラインカジノ業界は娯楽産業でもあり、急速な市場規模の拡大で、新規の参入カジノが多くなっています。
インターネットを利用して、物理的なカジノ施設を建設する必要がなく、比較的低い投資額で始めることができる為に、現在も競争が激化しています。
そのため、それぞれの差別化が難しくなり、著名なカジノでもない限りは顧客獲得競争が非常に重要となります。
新規会員登録の為のボーナス配布やプロモーションなど、宣伝や集客にもより注力して、あらたな顧客獲得に臨むのが一般的です。
こうした過剰な宣伝やボーナス配布が長期に亘ると、カジノ運営には過剰な負担となり、経営状況が悪化することがあります。
市場の飽和
オンラインカジノ市場が成熟し、プレイヤーにも飽和状態になると、当然ながらパイの取り合いとなります。
過剰な広告やプロモーションを行っても新規顧客の獲得が困難になり、カジノ自体の売上が伸び悩むことになります。
競争力や企画力のないオンラインカジノは、利益確保が難しくなることが容易に予想できますので、市場の飽和は運営企業にとっても非常に重い問題だと言えます。
市場の飽和は、どの業界でもありえますが、打開する力がないカジノにとっては、市場飽和は「死活問題」となり、運営を継続しても採算が取れず、経営状況が悪化することもあります。
費用の増加
オンラインカジノの運営には、カジノ施設を建設する費用の必要がなく、人件費も最小で済みますので、その参入障壁は低いものだといえます。
しかし、それ以外にカジノの運営許可に関わるライセンス料やサーバー費用、ゲームプロバイダーとのゲーム提供の契約費用、広告費など多くの固定費がかかります。
実店舗に比べて人件費がかからない分、運営企業自体の負担は減るのですが、やはりサイト運営に関わる技術革新や集客の為の広告費用、ボーナス配布等の金額的負担は、とても大きいものとなります。
これらの固定費用等が増加し、採算と噛み合わないと、オンラインカジノの経営状況が悪化する可能性があります。
技術革新への対応
オンラインカジノ業界では、インターネットを含めた技術革新が急速に進んでいます。
顕著なのが、さまざまなゲームのライブ機能や3D化など、新しい技術を活用したゲームの提供に関するものや、VR(仮想現実)技術を使用したゲーム提供への急速な対応です。
また運営サイト自体にも、利便性の高い暗号通貨(仮想通貨)を利用した決済システムの導入、モバイル専用アプリの開発やサイト開発、カスタマーサポートのAI技術の適用、SSL暗号化や二要素認証などセキュリティの向上も要求されます。
こうした技術革新への対応によって、プレイヤーに対してより魅力的で安全なゲームを提供できます。
そのため、新しい技術への投資や対応が遅れると、競合他社に取り残され、経営状況が悪化することがあります。
カジノサイトの合併吸収やリブランディング
オンラインカジノ業界では、競合他社との差別化や市場シェアの拡大を目指し、サイトの合併や吸収が行われることがあります。
また、新しいビジョンや戦略に基づいて、オンラインカジノがリブランディング(ブランドの刷新)を行うこともあります。
これらの場合、既存のサイトが「閉鎖」され、新しいサイトを立ち上げることがあります。
こうした合併や吸収、リブランディングが行われる場合、通常は運営会社からプレイヤーに対して、事前の一定期間をおいてアナウンスがあります。
問答無用の突然閉鎖、ということは「よほど悪質なカジノでない限りは考えにくい」と言って良いでしょう。
そのため、健全なオンラインカジノで遊んでいるプレイヤーは、大きな不安を感じることなく、アカウント内の勝利金等の資金の引き出しや、新サイトへの移行・アカウント情報の引き継ぎがスムーズに行われることが多いと言えます。
規制や法律の変更
オンラインカジノ業界は、国や地域によって異なる規制や法律によって統制されています。
時には、これらの規制や法律の変更が、オンラインカジノの運営方針や資格に大きな影響を与え、「閉鎖」や「撤退」に至ることがあります。
ゲームの提供制限や顧客対象の変更
規制の強化により、オンラインカジノが提供できる一部のゲームが制限されることがあります。
特定のゲームが削除されることで、そのゲームが好きなプレイヤーにとって魅力が減り、該当ゲームを削除したカジノでの利用をやめることもありえます。
また、法律の変更によって顧客対象の変更がなされ、オンラインカジノが特定の国や地域のプレイヤーをゲーム提供の対象外にすることがあります。
これにより、プレイヤーがオンラインカジノを利用できなくなることがあります。
運営側やプレイヤーの不正行為
運営側の不正行為やプレイヤー側の不正行為により、オンラインカジノの運営が立ちゆかなくなることもあります。
運営側の不正行為
ゲーム結果の操作
オンラインカジノが、独自のソフトウェアやシステムを利用してゲーム結果を操作することがあります。
これによって、プレイヤーの勝率が不自然に低くなることがあります。
支払いの遅延や不払い
オンラインカジノがプレイヤーの勝利金を遅れて支払ったり、全く支払わないケースがあります。
これは、運営会社の資金繰りが悪化している場合や、意図的な詐欺行為の可能性があります。
プレイヤー側の不正行為
複数アカウントの利用
プレイヤーが、一人で複数のアカウントを作成し、ボーナスなどの特典を不正に繰り返し受け取るケースがあります。
これは、オンラインカジノの規約違反となり、アカウントが停止されることがあります。
ソフトウェアの使用
プレイヤーが、外部ソフトウェアの使用によって、ゲームの結果を操作したり、不正に勝利するケースがあります。
たとえば、ポーカーでは「ボット(Bot)」を使用して、他のプレイヤーに対して不正なアドバンテージを得ることがあります。
カジノ閉鎖の前兆を察知する方法
オンラインカジノ業界は日々変化しており、時には突然閉鎖されるオンラインカジノも存在します。
そのため、プレイヤーにとっては、閉鎖の前兆を察知し、対策を講じることが重要です。
カジノの様子を見ていると、オンラインカジノが閉鎖する前に、いくつかの前兆が現れることがあります。
ここでは、オンラインカジノ閉鎖の前兆を察知する方法を例示しながら解説します。
カスタマーサポートの対応が悪化
オンラインカジノのカスタマーサポートの対応が悪化することは、閉鎖の前兆となり得ます。
例えば、問い合わせへの返答が遅くなったり、対応が不適切になったりする場合です。
悪質なものでは、全く返信がなくなることもあります。
これは、運営側がリソースを節約していることを示唆している可能性があります。
出金処理の遅延
勝利金等の出金手続きが遅れることも、オンラインカジノの閉鎖の兆候です。
運営が資金繰りに問題を抱えている場合、引き出し処理が頻繁に遅れることがあります。
とくに、勝利金等の出金遅延が繰り返される場合は「要注意」です。
プロモーションやボーナスの減少
プロモーションやボーナスが突然減少したり、停止したりする場合は、オンラインカジノの閉鎖のサインかもしれません。
もちろん、一概に言えない部分ではありますが、運営側がコスト削減を図っていることを示す場合があります。
一応は、「要注意」の一因です。
ソフトウェアやゲームの更新停止
オンラインカジノで新しいゲームが追加されなくなったり、ソフトウェアの更新が停止したりすることも、閉鎖の前兆となり得ます。
これは運営が将来性に諦めや、見切りを感じていることを示唆している可能性があります。
評判の悪化
オンラインカジノの評判が悪化している場合も要注意です。
カジノ閉鎖のリスクが高まることがあります。
口コミや評価サイトでの評価が低下したり、ネガティブな意見が急に増えたりすることが、その兆候となります。
この様に、閉鎖の兆候が見られるオンラインカジノは、情報収集をした上で、早めに別の信頼性の高いオンラインカジノへの移行を検討しましょう。
また、自分の資金や情報を守るために、定期的にアカウント情報やパスワードを管理・更新することも忘れずに行いましょう。
閉鎖時のプレイヤー対策
オンラインカジノが突然閉鎖する場合、プレイヤーはどのような対策を講じるべきでしょうか。
ここでは、オンラインカジノ閉鎖時の「プレイヤー対策」について例示しながら解説します。
引き出し手続きの速やかな実施
オンラインカジノが閉鎖する際、できるだけ早く自分の資金を引き出すよう手続きしましょう。
良心的なカジノであれば、いきなりの閉鎖や撤退処理はせず、数ヶ月~数週間前に閉鎖が発表されます。
ただ、実際の閉鎖連絡から時間が経つと、引き出し手続きができなくなる可能性がありますので、運営側から閉鎖や撤退の連絡を受ければ、早期の出金処理を行いましょう。
出金手続きは、オンラインカジノのウェブサイト上で行うことが一般的です。
運営会社への連絡
運営側からオンラインカジノの閉鎖が発表された場合、運営会社への連絡を試みましょう。
運営会社に問い合わせを行うことで、閉鎖の理由や今後の対応について情報を得ることができます。
ただし、運営会社が連絡に応じない場合もあるため、その点は注意が必要ですが、常に情報収集はしておく心づもりも必要ですね。
他の信頼性の高いオンラインカジノへの移行
オンラインカジノが閉鎖した場合、他の信頼性の高いオンラインカジノへの移行を検討しましょう。
運営実績が長く、信頼性の高いライセンスを持つカジノや、定期的に監査を受けているカジノを選ぶことで、今後も安心してプレイができます。
情報の収集と共有
オンラインカジノ閉鎖時には、インターネット上で情報を収集・共有することが有益です。
SNSやフォーラム、或いはオンラインカジノ紹介サイト(当サイト)などで情報を得ることで、閉鎖に関する最新情報や対策について、いち早く知ることができます。
また、自分で得た情報を共有することで、他のプレイヤーの助けにもなります。
まとめ
オンラインカジノ業界の激しい競争は、市場の拡大や技術革新を促進しており、プレイヤーにもメリットがある一方で、信頼性の高いカジノを選ぶことが重要となっています。
今後も競争は続くでしょうが、それによって業界全体が成長し、更なる進化を遂げることが期待されます。
オンラインカジノ閉鎖時の「プレイヤー対策」としては、アカウントの勝利金などの出金手続きの速やかな実施、運営会社への連絡、他の信頼性の高いオンラインカジノへの移行、情報の収集と共有が重要です。
これらの対策を講じることで、オンラインカジノの閉鎖による、あなたの損失を最小限に抑えることができます。
最後に、
オンラインカジノプレイヤーとしては、定期的にアカウント情報やパスワードの管理・更新を行い、自分の資金や個人情報を守ることを忘れずに行いましょう。
また、普段からの注意点としては、
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① 勝利金は、こまめに出金する
② 最新の配信情報をチェックする
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こともお忘れなく。
そして、オンラインカジノ選びの際には、ぜひ信頼性が高いカジノを選んでください。
経験者の意見も含めて、プレイするオンラインカジノを慎重に選ぶことで、安心して楽しむことができますよ。